Loading...

空き家増加に伴う問題と活用方法について

現在、人口流出や高齢化などに伴って、老朽化した危険な空き家が全国的に増加しており、防犯、防災上の問題が起きています。

県内には空き家が5万戸以上あると言われ、射水市内では2012年1月1日現在で、1,352軒となっております。今後とも、空き家軒数は増加すると見込まれ、防犯や防災の面からも早急に対応を打ち出す必要があります。

そんな中、管理されていない空き家の所有者に対し、適正管理を求める条例をつくる自治体が相次いでおり、県内でも「空き家対策条例」制定の動きが出てきました。

空き家対策条例には、老朽で危険な空き家の所有者に自ら解体などの対策を講じる責務を明記し、勧告、命令、代執行などの規定があります。射水市が制定を目指す条例も、市が所有者に対して保全措置や解体を指導、命令できる内容で、代執行も行えるようにする内容です。

この条例の実効性を高めるには、市民に条例の趣旨を周知し、空き家問題への理解を深めてもらうことが大事であります。なによりも、官民で問題点を共有することが、安全なまちづくりの一歩と言えます。
空き家を有効に活用している例としては、先日射水市の内川沿いにオープンしたカフェ「六角堂」や富山型デイサービス等、活用方法は様々です。

六角堂さんのホームページ
http://inacafe.net/

負の財産と呼ばれる空き家ですが、新しい視点と活用方法では新築よりも多くの可能性を秘めていると思います。例えば、町家オフィスや町家ギャラリー等が出来れば魅力ある街になるでしょうね。

また、県では昨年12月に官学連携での県中古住宅流通促進協議会(不動産業者や金融機関で構成される)の支援を決めました。富山大学側は、学内の研究と一致する部分があることから、できる限り協力していくとの意向を示されました。

計画では、空家などの中古住宅の戸数調査や、リフォームのための住宅検査を共同で実施する。また、北陸新幹線開業後に、首都圏を中心とした新幹線沿線住民の週末滞在用住宅を提供するための仕組みづくりも行うとのことで、この取り組みにも注目していきたいと思います。