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マリンスポーツの充実を!

富山県では、富山湾のブランド力をさらに向上させるために、2014年10月にユネスコが支援する「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟しました。湾クラブには世界遺産のフランス・モンサンミッシェル湾、ベトナム・ハロン湾のほか、アメリカ・サンフランシスコ湾など世界の名立たる湾が加盟し、湾を活用した観光振興と資源の保全を目的に活動しています。


新湊大橋からの風景

富山の観光と言えば、立山黒部アルペンルートをはじめとする「山」がメインでしたが、湾クラブ加盟を契機に富山湾の「海」のブランド力を高めていくことに力を入れています。
これまでに、富山湾岸サイクリングコースの整備、新湊マリーナの拡張、海王丸パークに展望台の整備がされるなど、着々とハードの整備もおこなわれています。最近では、週末にサイクリングコースを走るライダーも多く見かけるようになりました。


海王丸パーク内


新湊マリーナ (BBQ施設も整備されました)

しかし、「富山湾」と聞いて連想されるのは「新鮮な魚介類」で、湾岸を利用してのマリンスポーツというイメージはまだまだ無いのが現状だと思います。
あまり知られていませんが、富山では水圧で空を飛ぶ「フライボード」や海の上をふわふわ飛ぶ「パラセーリング」、大きなサーフボードの上に立ち、パドルを漕いで前に進む「SUP」、水面に近い視点でクルージングが楽しめる「シーカヤック」、その他にも「ホバーボード」「シュノーケリング」も楽しむことができます。

これだけのマリンスポーツができるのに、富山県民ですら富山湾でやったことが無いのが現状ではないでしょうか。そう考えると、まだまだ可能性はありますし、どんどん発信していくことが大事になってきます。

そして、情報発信と同時に目を惹きつける観光の目玉が必要です。
他県の事例をあげると、鳥取県の浦富(うらどめ)海岸にある小栗浜海水浴場では、「フロリックシーアドベンチャー浦富」を作ることで観光客を約10倍に増やすことに成功されました。

フロリックシーアドベンチャー浦富は、2016年夏に鳥取県岩美町・浦富(うらどめ)海岸に誕生した海上パークです。初年度は7月16日~8月31日(うち14日間は高波などのため閉園)の期間中、1万923人の来場者を記録されました。しかも約40%が県外からの来場者とのことです。例年、浦富海岸がある小栗浜海水浴場を訪れる海水浴客は1,000人未満だったそうです。地域の皆さんも驚きですね!!

「フロリック」の実現には実行委員会を立ち上げて取り組んだそうです。きっかけは、たまたま海外のウォーターパークを見たときに「これは楽しそう」「遊んでみたい」と思ったからとのこと。

前例もノウハウも何もない状態で、会場候補地は国立公園でジオパークに指定されている場所。本当に実現できるかどうか、不透明な中でのスタートでしたが、自治体、地元漁協、環境省、港湾、海上保安庁、県など関係機関の許可を得るため調整作業を繰り返しおこなったとのことです。

他の自治体や海外からも相談があって導入支援も視野に入れられているそうです。

事例を参考に、私たちでもできるかどうか動き出すことが大事。

もっと楽しいことがあればいいな~と誰かに求めるのではなく、思った人が動いてみればいい。
動けば何がハードルなのかわかる。
そして、ハードルを越えるためには何が必要なのかを考えて実現に向けて進めていく。

先進事例から学び、富山湾での実現に向けて行動をするのみです!

以下、フロリックシーアドベンチャー浦富のHP
http://frolicsea-ap.com/