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旧総曲輪小学校の跡地利用

県議会厚生環境委員会の視察で総曲輪レガートスクエアに伺ってきました。
こちらは、旧総曲輪小学校跡地を健康のまちづくりや福祉の充実、にぎわい創出を目指し、PPP(官民連携)によって複合的に整備されました。敷地の面積は約1万平方メートル。

1つひとつの施設を順に紹介していくと、市の地域包括ケア拠点施設「市まちなか総合ケアセンター」では、乳幼児から高齢者までに途切れることなく必要なケアを行い、行政サービスを一元的に提供されています。訪問診療などを行う「まちなか診療所」や病児保育室では、病気になった子どもを保護者が仕事の都合などで家庭で世話できない場合に預けることができます。子どもが保育所保育所などで体調を崩し、保護者がすぐに迎えに行けない場合、保育士と看護師が出向きかかりつけ医で受診させて病児保育室へ連れて行ってくれます。
1日2,000円+タクシー料金で利用者は4分の1負担で利用できるそうです。定員は10名まで。毎日富山市民病院からも医師が来てくれるとのこと。保育士は4名体制。4月は29名の利用がありました。

また、全国初となる自治体直営の産後ケア応援室などを整備されています。産後4か月までの母子が宿泊できるほか、日中のみの利用もできる。育児に不安があったり、家族から育児を協力してもらえなかったりする母親に助産師がケアプランを用意し、一人一人の目的や体調に合ったサービスを提供されます。
産後ケア1泊7,000円、デイケア(9時間の利用)4,000円で利用できる。出産後4,5日で退院しないといけなく、市がとったアンケートの出産直後の支援が欲しいとの声に対応した施設。助産師が14名。
心身の発達の遅れが心配される子どもの早期支援を図るため、切れ目ない支援を行う「こども発達支援室」もあります。

民間事業として、センターを取り囲むように、富山市医師会看護専門学校や、学校法人青池学園が運営する富山リハビリテーション医療福祉大学校と富山調理製菓専門学校、グンゼスポーツフィットネスクラブ、廣貫堂のカフェ、調剤薬局とコンビニもあります。3つの専門学校には、2020年春には計880人が通うことになり、まちなかのにぎわい創出にも期待されています。
さらにNPOまちスポとやまが、人との出会い、繋がり、広がりを目的にイベントやリクリエーションを企画しておられます。

今後、ますます利用者が増えることが予想されるのと同時に、このレガートスクエア発で新たな取り組みがスタートしそうな予感がしました。
ただ、全ての廃校跡地の利活用のモデルとは言えず、街中にあった旧小学校の跡地利活用のモデルとしては一見の価値があります。
射水市内にある廃校跡地の利活用のモデルとなる場所を探し、いろいろな活用案を伝えられるよう調査研究をしていきたいと思います。