少子化を打破するために「おせっかい」をやこう!
県が実施した結婚に関する意識調査の結果を見て、調査の対象が私と同世代でしたので、親近感を抱きながら自分の意見と照らし合わせていました。
少子化対策を推進すると声高に言ったとしても、まずは未婚者が結婚しなければ対策はできません。と言う私も未婚者ですので、耳が痛い分野ですが(汗)婚活も積極的に頑張っています。
未婚者が結婚しない理由として多くのことが挙げられますが、皆さんは何だと思いますか?
私は、昔に比べて「おせっかい」をしてくれる人が少なくなったことが原因だと思います。
昔は地域や職場に「おせっかい」をやいてくれる人がいて、未婚男女の間を取り持って恋愛のきっかけを作ってくれる方がいました。それが現在では、他人の人間関係に関わると面倒なことになると困るという理由で「おせっかい」をやいてくれる人が少なくなりました。
国立社会保障・人口問題研究所が2016年9月15日に発表した、第15回出生動向基本調査(5年おき)でもその傾向がわかります。
結婚年次別にみた、お見合い結婚の構成比を見てみると
調査年度 お見合い結婚 恋愛結婚
1930~1939年 69.0% 13.4%
1940~1944年 69.1% 14.6%
1945~1949年 59.8% 21.4%
1950~1954年 53.9% 33.1%
1955~1959年 54.0% 36.2%
1960~1964年 49.8% 41.1%
1965~1969年 44.9% 48.7%
1970~1974年 33.1% 61.5%
1975~1979年 30.4% 66.7%
1980~1984年 24.9% 72.6%
1985~1989年 17.7% 80.2%
1990~1994年 12.7% 84.8%
1995~1999年 7.7% 87.2%
2000~2004年 6.2% 87.4%
2005~2009年 5.3% 88.8%
2010~2014年 5.5% 87.7%
となっていて、お見合い結婚の割合は大きく減少しています。
数値からわかるように、日本の戦後しばらくまでの婚姻率、さらにそこから連動する形での出生率の高さは、お見合い結婚によって維持されてきたと言えます。
少子化は地域の活力の低下を招くとともに、地域の担い手や伝統芸能等の継承もできなくなっていきます。そんな地域に暮らす人々は幸せでしょうか?もちろん幸せには人それぞれ定義があると思いますが、自分の暮らす地域を担っていく人が少なくなることに喜ぶ人はいないと思います。
そうさせないためにも、皆さんには「おせっかい」をどんどんやいてください。
それぞれの地域で「おせっ会」を立ち上げ、少子化に歯止めをかけ明るい未来を作る活動をしていきましょう!各地で「おせっ会」がどんどん立ち上がっていくことを期待しています。
どうか私にも「おせっかい」をやいてください(笑)
以下、富山県がおこなった調査結果について。
■富山県内の結婚に関する意識調査の結果等について
1.調査の概要
(1)調査対象
県内の20代、30代の男女 2,000人
(2)調査時期
平成29年11月1日(水)~平成30年1月9日(火)
(3)調査方法
無作為抽出アンケート
(4)回収数
467人 ※回収率:23.4%(前回 平成23年 26.0%)
(5)有効回答数
463人(既婚218人、未婚245人)
2.調査結果(主な項目)
(1)将来結婚したいか(未婚者のみ)
結婚したい 73%
・すぐにでも結婚したい 13.7%
・2~3年以内に結婚したい 24.2%
・いずれは結婚したい 35.1%
・結婚するつもりはない 7.8%
・わからない 17.2%
(2)結婚していない理由(未婚者のみ)
[1位]相手めぐり合わない
48.6%(㉓52.0%:1位)
[2位]自由や気楽さを失いたくない
20.8%(㉓22.5%:3位)
異性とうまくつきあえない
20.8%(㉓11.3%:7位)
結婚資金が足りない・家庭を持つ経済力がない
20.8%(㉓33.8%:2位)
(3)結婚や結婚後の生活に係る費用に対する負担感 <上位3つ、加重平均>
[1位]子育てや教育に係る費用 27.8%
[2位]挙式や新生活の準備のための資金 25.2%
[3位]結婚後の生活に係る費用 22.5%
(4)異性と交際する上での不安(未婚者のみ)
[1位]異性に対して魅力が無い
34.3%(㉓29.9%:1位)
[2位]出会いの場所が分からない
32.2%(㉓27.5%:2位)
[3位]声のかけ方がわからない
26.1%(㉓20.3%:3位)
(5)結婚生活での不安
[1位]経済的に十分な生活ができるかどうか
56.2%
[2位]配偶者と心が通わなくなる・不仲になること
52.3%
[3位]配偶者の親族とのつきあい
40.4%
(6)県等で結婚支援に取り組んで欲しいか
取り組んで欲しい 81.4%(㉓77.2%)
(7)結婚支援で必要な取り組み
[1位]出会いの場の創出
58.9%(㉓60.6%:1位)
[2位]結婚費用等への支援
53.7%(㉓47.0%:3位)
[3位]雇用・収入の安定
49.6%(㉓56.5%:2位)
(8)とやまマリッジサポートセンターの認知度
知っていた 14.7%
知らない 84.9%
(9)とやまマリッジサポートセンターの利用意識
(上記1で「将来結婚したい」と回答した者)
現在利用している(利用したことがある)25.7%
利用したい 11.8%
利用したくない 19.3%
わからない 32.6%
(10)少子化対策を拡充すれば子どもが欲しい気持ちになるか
欲しい気持ちになる
76.2%(㉓77.6%)
(11)拡充して欲しい少子化対策
[1位]保育料・教育費等の支援
72.8%
[2位]児童手当等の経済的支援
69.5%
[3位]仕事と生活が調和する働き方の見直し
61.8%