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いみず空地&空家 活性化プロジェクト

いみず空地&空家 活性化プロジェクト

問題点 】

総務省が5年ごとに調査する住宅・土地統計調査によると、2013年は全国に空家が820万戸あり、住宅総数の13.5%を占めています。富山県や射水市も同様で空家の戸数は増加してきています。県内の空家数は5万5,600戸(2013年調査)うち射水市は1,672戸(2016年調査)と年々増加し、適正に管理されず危険な状態になっている空家があったり、防災、防犯、防火、衛生上の観点から生活環境に悪影響を与えるようになってきています。

このような中、国会では空家の所有者へ適切な管理の指導、活用促進、老朽化の著しい特定空家に対して行政執行ができる空家等対策特別措置法を2014年11月に成立されました。射水市でもこの法律の制定を受け、射水市空家等の適正管理及び有効活用に関する条例が制定されています。老朽化の著しい空家に関しては50万円の解体補助金が交付されるようになりました。

しかし、問題はこれだけではありません。解体された空家の跡には空地が残り、今後さらに増加していくことが考えられます。空地は空家に比べて固定資産税が高く、空家と比べて利活用するにしても駐車場など限られてしまいます。今後、人が住んでいない家屋や空地に税金がしっかり支払われるのだろうか。徴収できなくなるのではないかと不安になります。

射水市の平成30年度予算の歳入は386億円、そのうち市税は135億円で3割を占めています。さらに市税のうち固定資産税は約70億円で5割を占め、固定資産税の減少は財政に大きなダメージを与えます。よって、空地・空家の利活用をおこなうことは喫緊の課題であります。
全国的に空家の利活用の事例はあるが、空地の事例は少ない。今後さらに増加が予想される空地の利活用の先進事例も作っていきたい。

改善策 】

市内の空地・空家の中から利活用する候補地を選定する。地域住民や関係者等からなる話し合いの場を作り、所有者、周辺に住まいする方々、市、それぞれが喜ぶ活用法を考え実行していく。

実施内容 】

庄西地区内の万葉線中伏木駅の横に旧国鉄跡地があります。現在、JR貨物が所有しているのですが10年以上空地状態で、雑草が生い茂り景観も悪い。敷地内には大型ごみの不法投棄や、生活ゴミなども見受けられる。町からJR貨物に対して何かしらの対策をして欲しいと要望しているが、なかなか改善されず困っているという現状がありました。

いみず空地&空家 活性化プロジェクト

実施内容-1:候補地としてこの場所を選定し、地域住民、万葉線㈱、若手有志による利活用を考えるいみず空地・空家活性化プロジェクトを立ち上げました。土地所有者のJR貨物には了承済み。

[ ステップ-1 ]
まず現地調査をおこない、現状、周辺の環境などを見て回ってきました。
・雑草の状態、土地の状態の確認。
・土地周辺はどのような住環境なのか確認。

[ ステップ-2 ]
どのような利活用法が良いのか話し合いました。
・万葉線駅に隣接しているので集客が見込める
・広い土地なのでスケールの大きなことができそう
・近くに港があって、使用されていない土地もあるようなので合わせて利活用できないか。
・大掛かりになりすぎず、あまり手をかけずに持続できる利活用が良い。

以上をまとめ、コスモス畑のような綺麗な花がたくさん咲く場所にしてみればどうかとの方向性がでました。

いみず空地&空家 活性化プロジェクト

実施内容-2:富山県中央植物園の方に現地に来ていただきました。
今の現地の状態から、話し合いでまとまった花畑にするまでどのような課題があって、どのように継続していったら良いかご教示いただきました。

いみず空地&空家 活性化プロジェクト

実施内容-3:現在、地域住民、JR貨物と誰がどのように管理していくか、予算などどうしていくのかを協議しているところです。

いみず空地&空家 活性化プロジェクト

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