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学校の屋上に津波避難場所を整備

このたび、射水市の海岸に近い片口小学校・堀岡小学校・東明小学校の3校の屋上に安全柵を設置し、津波避難場所が整備されました。これによって、1,500名の避難が可能になりました。

外から屋上に上がるための非常階段も新設され、地域住民の方が避難する際にも利用できるようになりました。土日・祝日の場合は、玄関のドアを壊してでも校舎内に入って避難するようにとのことで、地域の方との確認も取れているそうです。

富山県の津波シミュレーションでは、呉羽山断層でM7.4の地震が起きた場合、射水市では0.8〜3.1mの津波が1分間で到達すると想定されています。

この小学校の屋上の高さは約7mで避難場所としては十分だと思いますが、なによりも地震が発生して津波が到達するまでの時間が「1分」という部分が問題です。

先日行われた小学校の避難訓練では、全校児童281名が屋上に避難するまでの時間は約9分(地震が発生したら机の下に避難する時間の30秒から1分を含む)だそうです。

では、地域の住民の方が自宅から学校まで来るのにどれだけの時間が要するのでしょうか…。もちろん急に3m級の津波が押し寄せるわけではなく、徐々に水位が上がっていくのでしょうが。

前にブログで空き家対策についても記載しましたが、まずは地域の皆さんに関心を持って頂き、理解を深めてもらうことが大事です。官民で問題点を共有することが大事。ハード面の整備はもちろんですが、私達の日々の心がけや訓練が「いざ」というときに発揮されるのでしょう。

現在、県が行った津波のシミュレーションを元に、市が新たに津波のハザードマップを作成されています(春過ぎには完成予定とのこと)。完成次第、皆さんに知って頂けるように私も情報発信に努めていきます。

また、ハード面の課題としては、屋上までの階段に手摺りを取り付けたり、非常食の場所が現在1階にあるものを2階へ移すなど、まだまだ対策をとっていかなければならない箇所もありました。

夜中にテレビを見ていると、カンブリア宮殿で日鉄住金建材株式会社の津波避難・土砂崩れ対策の自社製品を宣伝されていました。セーフガードタワーや、銅製スリットえん堤T型と言われる画期的な商品や、ノンフレーム工法と言われる景観を乱さない商品があり今後増えてくるであろう商材を見て勉強になりました。

日鉄住金建材株式会社
http://www.ns-kenzai.co.jp/bousai-eco.html